事務室にいると、年長児が運動会で披露するマーチングの曲が聞こえてきます。園庭からは子どもたちが遊ぶ賑やかな声が聞こえてきます。教室を覗くと子どもたちが先生の話を熱心に聴く姿があります。

 

 令和2年度開始早々、臨時休園を余儀なくされ、当園ホームページ「おうちでチャレンジ」を作り、「鯉のぼりの作り方」「季節の歌」「手遊び」「リズム体操」「手作り大型紙芝居の読み聞かせ」「教育活動を開始したときの基本な行動手順」「幼稚園の一日の流れ」「体育賞」「親子ふれあい製作」などを動画や写真で紹介し視聴いただきましたが、直接触れ合うことのできない寂しさを感じました。

 

 当園には「オリジナル教材」が豊富にあります。教員・バス運転手さん・事務員が子どもたちに製作や活動へ興味が持てるような教材研究をして、あるいは事務の簡素化にチャレンジしています。 年長が製作しているジグソーパズルも、子どもたちは絵を描きますが、木型づくり、ピースの形状などは大人の作品になります。

 

 幼児教育とは、発展途上国の人たちを育てることに似ています。 初歩的段階から技術指導や生活指導を行い「身を以て経験すること」で、自身の楽しさや価値を見つけることができるようになり、自国へ戻り活躍しています。 幼稚園で言えば、オリジナル幼児教育を受け、卒園し小学校へ入学しています。 ですから、発展途上国の人たちにとっては、どんな国で、どのようなことを学ぶのかが大切なのです。

 

 当園は、造形・音楽・体育だけではなく、様々な教育がオリジナルです。 その中のひとつ、農園での枝豆採りは、収穫体験、料理に興味を持つ活動、お腹を満たす満足感があり、その後の他の活動にも積極性が見られるようなっています。「楽しさ提供」が子どもたちの成長を導くことが判りました。 また今年度は、朝顔栽培を中止し、家庭でのコスモス栽培に切り替えました。 すると「お母さんと一緒に種を植えた」「葉っぱが出てきた」などの声があり、ご家庭で植物栽培を楽しんでいる様子の報告がありました。

 

 子どもの教育は「直接の関わり」が大切と思います。ご家庭で、色々なことへのチャレンジをお願いします。

 

 令和2年度は、実質6月1日から再開、6月前半は隔日の教育活動、6月15日から一斉活動になりました。 密を避けるため、誕生会、七夕会は2部制にして実施しましたが、父母様をお招きする行事は中止せざるを得なくなりました。ご迷惑をお掛けしています。

 

 世間では「時代が変わった」「新しい時代の生き方」が強調され、「リモートでも問題ない」と発言する人がいます。 しかし実際は、リモート学習では理解力に差が生じています。原因は普段のコミュニケーション力(関わり)の差です。 リモートとは、一般教養、及び専門知識を理解している者同士だから成り立つ会議です。テレビはリモートどころか、発信者だけが操作出来る「一方通行の媒体」です。 世の中が多様化するにつれ「間接的情報」が世の中を動かすようになっています。 大人社会は間接民主主義ですが、子どもを「間接的情報社会」に巻き込んではいけないと思っています。 「世の中が変わった」ではなく、「不変の真理を求める」のが幼児教育です。

 

 2学期もコロナ感染防止を心がけ、教育活動を行いたいと思っています。