日本は雨が多いことで飲料水が確保され、豊かな農作物の収穫があります。しかし最近は、異常気象により線状降水帯が発生し被害をもたらしています。
 

 今年は九州各地で河川の氾濫があり、岐阜県でも甚大な被害がありました。日本は、江戸時代から「川の氾濫」に悩まされてきました。政治や行政は「最低限の生活を確保する」ためにあります。水害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、一刻も早い復旧復興をお願いします。
 

 さて、新型コロナ感染防止対策に頭を悩ます昨今ですが、世界でこれほど対応が異なるとは思っていませんでした。
 

 7/12現在、米国では感染者324万人/死者13万人、ブラジルでは感染者183万人/死者7万人、イギリスでは感染者28万人/死者4万人が発表されています。世界にはマスクをしない文化、人に感染させないようにする気遣いの文化が欠けているように思います。また、感染拡大している国は、相対的に「個人主義の強い国」のようです。今後、アフリカにも蔓延すると言われています。
 

 日本が終息出来ても、世界で蔓延していれば 2020東京オリンピックは「幻になる」可能性が大きいと思います。是非、コロナが終息し、東京オリンピック開催を願っています。
 

 このよう状況の中でも、米国、中国、東南アジア、中東、オセアニア、ヨーロッパ、ロシア、南米などの国々と貿易をしなければなりません。単純に考えれば「無理」という言葉が出てしまいます。しかし、昭和20年に日本全国「焼け野原」になり70年かけて今日を築きあげてきました。「時代が違う、状況が違う」と出来ないこと述べれば「キリがありません」日本は、「出来ないと思われたことを実行してきた団結力のある国」なのです。
 

 昨今は、若者と戦後を作り上げてきた人たちの考え方にギャップがあるようです。コロナ対策でも、若者は軽症、老人は重症となり「弱者を気遣う行動」が求められています。また、「7/1からレジ袋有料化」も海洋生物を保護する観点で必要な施策です。すると「自分に厳しく、他人や環境に優しい社会」がキーワードです。
 

 昔の日本には「忠義を尽くす」という言葉があり、「自身の欲を捨て、相手に尽くす」文化がありました。思うようにならなくても、たとえ裏切られても正義を貫く気持ちを持ち続けるのが日本人と教えられてきました。
 

 コロナウィルスが感染拡大し、医療従事者の心労は増しています。ナイチンゲールや野口英世の気持ちで医療に取り組んでいます。「医は仁術」であるとともに、地球上の生き物に対しても「人間は心で接する」必要があります。
日本はGNP世界第3位になりましたが、世界平和を願う気持ちは、世界第1位と信じています。

 

 コロナ対策だけではなく、戦後70年100年後に「世界平和のリーダーになること」が先人たちの想いだったと信じ、それを裏切らない行動をとることが、現代を生きる日本人の役目と思っています。

 事務室にいると、年長児が運動会で披露するマーチングの曲が聞こえてきます。園庭からは子どもたちが遊ぶ賑やかな声が聞こえてきます。教室を覗くと子どもたちが先生の話を熱心に聴く姿があります。

 

 令和2年度開始早々、臨時休園を余儀なくされ、当園ホームページ「おうちでチャレンジ」を作り、「鯉のぼりの作り方」「季節の歌」「手遊び」「リズム体操」「手作り大型紙芝居の読み聞かせ」「教育活動を開始したときの基本な行動手順」「幼稚園の一日の流れ」「体育賞」「親子ふれあい製作」などを動画や写真で紹介し視聴いただきましたが、直接触れ合うことのできない寂しさを感じました。

 

 当園には「オリジナル教材」が豊富にあります。教員・バス運転手さん・事務員が子どもたちに製作や活動へ興味が持てるような教材研究をして、あるいは事務の簡素化にチャレンジしています。 年長が製作しているジグソーパズルも、子どもたちは絵を描きますが、木型づくり、ピースの形状などは大人の作品になります。

 

 幼児教育とは、発展途上国の人たちを育てることに似ています。 初歩的段階から技術指導や生活指導を行い「身を以て経験すること」で、自身の楽しさや価値を見つけることができるようになり、自国へ戻り活躍しています。 幼稚園で言えば、オリジナル幼児教育を受け、卒園し小学校へ入学しています。 ですから、発展途上国の人たちにとっては、どんな国で、どのようなことを学ぶのかが大切なのです。

 

 当園は、造形・音楽・体育だけではなく、様々な教育がオリジナルです。 その中のひとつ、農園での枝豆採りは、収穫体験、料理に興味を持つ活動、お腹を満たす満足感があり、その後の他の活動にも積極性が見られるようなっています。「楽しさ提供」が子どもたちの成長を導くことが判りました。 また今年度は、朝顔栽培を中止し、家庭でのコスモス栽培に切り替えました。 すると「お母さんと一緒に種を植えた」「葉っぱが出てきた」などの声があり、ご家庭で植物栽培を楽しんでいる様子の報告がありました。

 

 子どもの教育は「直接の関わり」が大切と思います。ご家庭で、色々なことへのチャレンジをお願いします。

 

 令和2年度は、実質6月1日から再開、6月前半は隔日の教育活動、6月15日から一斉活動になりました。 密を避けるため、誕生会、七夕会は2部制にして実施しましたが、父母様をお招きする行事は中止せざるを得なくなりました。ご迷惑をお掛けしています。

 

 世間では「時代が変わった」「新しい時代の生き方」が強調され、「リモートでも問題ない」と発言する人がいます。 しかし実際は、リモート学習では理解力に差が生じています。原因は普段のコミュニケーション力(関わり)の差です。 リモートとは、一般教養、及び専門知識を理解している者同士だから成り立つ会議です。テレビはリモートどころか、発信者だけが操作出来る「一方通行の媒体」です。 世の中が多様化するにつれ「間接的情報」が世の中を動かすようになっています。 大人社会は間接民主主義ですが、子どもを「間接的情報社会」に巻き込んではいけないと思っています。 「世の中が変わった」ではなく、「不変の真理を求める」のが幼児教育です。

 

 2学期もコロナ感染防止を心がけ、教育活動を行いたいと思っています。

 

 6月1日より隔日になりましたが、教育活動ができるようになったことに安堵しています。再び、新型コロナウィルス感染拡大の兆候があったときは、休園を強いられることもあると思いますが、今後ともご協力をお願いします。


 新学期早々、臨時休園を余儀なくされ、朝顔栽培を始める時機を逸し、春の植物栽培を断念せざるを得ないと思っていました。諦めきれず、種子を扱う業者に問い合わせたところ、コスモスの種を用意できることになり、先日配布させていただきました。6月中旬に、植木鉢を使用した栽培をご家庭で始めていただければ、10月頃に開花が楽しめると思います。是非、お子様と一緒にコスモスを育ててください。

 

 さて、植物栽培ならば、朝顔の代替えとしてコスモスが成り立ちますが、子育ては代替えが成り立つものではありません。
 

 2000年にノーベル賞を受賞した経済学者「ジェームズ・ヘックマン」は、人生のどの時点において教育にお金をかけるのが、効果的かを研究し「乳幼児期における教育投資が絶大である」ことを見出しています。ヘックマンは、重要なのは認知能力(IQのような知的能力)ではなく、「非認知能力を高めることが大切」と結論づけています。
 

 非認知能力とは、自分を動機づける能力、長期的な視野で行動する能力、自分を信じる能力、他者を信頼する能力、自分の感情をコントロールする能力になります。

 

 アメリカの心理学者テリー・モフィットは、1000人の子どもを対象に、生まれたときから32年間にわたって追跡調査したところ、子ども時代の「自己コントロール力」が将来の健康や富や犯罪を予測することを発見しています。

 

 「伸びる子どもは〇〇がすごい」榎本博明著(日経プレミアシリー発行)では、最近の若者をみていると、「頑張れない心」「すぐに諦める心」を持つ者が多いように思われてならない。と書き記されています。
 

 それでは、子どもと「どのように接したら」よいのでしょうか。


 榎本博明氏は、この本の中で「父親との遊びがもたらすもの」という項目を作り、霊長類学者・山極寿一氏の「ゴリラの子育てにおける父親の役割」を引用して、「ゴリラのオスは特別子育てに熱心というわけではない。生後1年間くらいは、母親は子どもをオスに近づけない。オスは積極的に子どもに近づこうとしない。ただ、子どもに対して「すこぶる寛容」で、子どもが接してきても拒まない。教育者というより「物わかりの良い保護者」であり、子どもの遊び相手といった役割を果たしている。としています。
 

 心理学的な研究においても、父親とよく遊ぶ傾向がみられる子どもは、情緒性、社会性、自発性が高く、父親の日常的な遊びが3歳児の情緒的及び社会的発達に好影響を与えているといった知見が得られています。
 

また、「レジリエンス(逆境に負けない心)」項目で、「レジリエンスが強い人」は、

 

  1. 自己肯定感が高く自己容認ができている
  2. 楽観的で未来を信頼している
  3. 忍耐強く、意志が強い
  4. 感情コントロール力がある
  5. 好奇心が強く、意欲的
  6. 創造的で洞察力がある
  7. 社交的で、他者を信頼している
  8. 責任感があり、自律的
  9. 柔軟性がある

このような性質があるとして、

 

Ⓐ自己肯定につながる認知スタイルを身につけること
Ⓑプロセスを生きる姿勢を持つこと
Ⓒ頑張った経験があること

を上げています。


 この本には、その他「早くから勉強させることより大切なこと」「学力の高い子どもの親には共通の行動特徴がある」などの項目があります。どちらにしても、親として「子どもと関わることを研究する」必要があると思います。
 

 私(園長)は、子育ては専門家に任せて、「子育て以外のことで母親が輝いて欲しい」とする国家体制が、「少子化を招いている」と思っています。子どもが幼児期だからこそ、必要な体験を親子で一緒に味わって欲しいのです。
 

 今年は、朝顔栽培に替わるコスモス栽培を提案しましたが、両親が子育てをすることの「代替えはない」ことを認識して欲しいと思っています。